• 精神性の多汗症の患者さんには共通する面があります。

    多くの人は、今日まで多汗症の影響を怖がり、やりたいことをやれなかった事が情けなくてたまらないと言います。

    多汗症に関わることになると、思考回路が空回りしてパニック障害のようになるんだそうです。そんな深刻な多汗症患者さんがいるんですね。

    そして、育ってきた環境にも、似たものがあることが分かります。どういうことかと言うと、子供のころから両親や先生に嫌われないように、常に相手の顔色をうかがったり考えを先回りして、言われたことを素直に聞くような良い子だったことです。

    しかし反対に言えば、自分の感情をおさえてまで人の価値観に従ってしまったとも言えるわけです。そういう状況は、学校や社会に出るとなおさら強くなります。

    自分の意見がしっかりしているのですが、それを率直に表現することができないのです。さらにドンドン外部の動向に自分をあわせてしまうのです。本当の自分の気持ちを、どこか無理やりに消そうとしてしまうのです。

    こんな状況が続くと、他人の気持ちや価値観ばかりを気にしてしまい、自分を素直に表現することができなくなってしまいます。本当は自分がどうしたいのか・・すらもわからなくなってしまうのです。

    結局は他人に気を遣ってばかりいたために自分で自分が見えなくなる・・この矛盾とストレスによって、本当の自分の気持ちがどこかでくすぶったときに、汗が大量に吹き出すのです。

    単なる精神論で病気は治せませんが、一方、「病は気から」ということわざがあるくらい重要なものでもあります。

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