多汗症治療の病院保険費用とボトックス薬について
多汗症の治療ですが、方法は非常にたくさんあります。自分で治療する心理療法やマッサージ・漢方薬などで治るケースもあれば、病院で薬物注射・手術して交感神経を切除・・そんなものまで様々です。
しかし、やっぱり費用の面・効果のレベル・副作用や合併症などのリスクもありますので、まずは簡単で自分で出来て費用がかからない治療法から試していくべきです。
と言うのも、実際に病院で多額の費用をかけて多汗症治療しても治らない・・というケースが実際にあるからです。最低でも20万円ほどはかかりますし保険は使えません。
それで治らない・・さらに、交感神経の働きがおかしくなり「チョコレートを食べるだけで汗が出る・・」など、普通ではありえない状況でも汗が出るようになった弊害例がたくさんあります。
また、多汗症の治療手術で交感神経を切除する際の弊害で、肺が膨らまなくなる気胸になる場合があります。とても怖いのです。
何十万円もかけて治療したのに、「肺に障害が残った・・」、「手汗は治ったけど他の部分が信じられないほど汗が出る・・」ということがあるのです。
汗は体温調節に必要ですので、出なければ熱中症で死んでしまいます。多汗症は、無理やり手術や薬で止めても、かえって危険なことがあるのです。
病院では手術よりも、もう少し安全な方法も使うことがあります。ボトックスという薬剤を注射で打って汗を止める治療方法なのですが、手の平に約40か所も注射薬を打たないといけなく、非常に痛いのです。
それだけガマンして結果が良いのなら喜んで受けますが、実は持続効果は4か月くらいで、保険も効かないので約10万円の費用は自費になります。
さらに副作用があって、手の筋力が落ちてしまうので、物を上手くつかめなくなります。そんなことならば、あまり意味もないような気がしますよね。
その他、ブロック注射や交感神経の働きを抑える薬もあるわけですが、交感神経の作用を抑えたら生命の危険にも関わりますし、そうならないための弱い薬だったら多汗症治療に効くわけがないのです。
ですので、多汗症の治療では、まずは認知療法などの精神療法、ツボ刺激などのマッサージ・・こういった、費用の掛からなくて安全な方法から試していくべきなんです。