多汗症の手術・保険費用・後遺症やデメリット
多汗症が重度になれば、手術をしてでも治したい・・こう思うのは当然ですね。ただその前にいくつかできる治療法もありますし、手術には当然ながら多額の費用がかかってきます。そして、怖い後遺症・合併症やデメリットもほぼ確実にあることを知っておきましょう。
まず、多汗症の手術費用と保険についてですが、基本は保険が効く場合が多いようです。手術費用は実費で約10万円はみておかないといけません。もちろん、手術の内容やあなたの体重によっても変わってきます。
一般的な多汗症の手術というと、「胸腔鏡下交感神経切除術」というものになります。
手のひらの汗を制御しているのが、第2、第3胸部交感神経節というところなのですが、肺と隣接しているために、まずは肺をしぼませて、出来た隙間に鏡を入れそれをもとに神経を切除する方法です。
まず手術そのものの後遺症というよりも危険性なのですが、肺をしぼませたあと膨らまなくなる気胸という後遺症が残る可能性があります。これは怖いですね。
そして、生まれつき神経の位置も個体差がありますので、神経が肺に癒着している場合や血管が癒着している場合は危険だったり手術すらできない事もあります。
そして、手術後の後遺症ですが、自律神経失調症になってしまうことがあります。交感神経と副交感神経はお互いにバランスを取りながら働いていますので、それが崩れることになるわけですから大変です。
それから、デメリットとして代謝性発汗が増えることになります。必要な汗が特定の部分からかけなくなったのならば、当然別の場所から汗を出そうとしますので、下半身にとんでもない量の汗をかきビショビショになってしまう・・ということが起こります。
他には味覚性発汗も増えます。普通の人も辛い物を食べると汗が出ますが、そういうレベルではなく、甘い食べ物にも反応してドッと汗が出る・・こんなこともデメリットとして起こってしまいます。
ですので、まずは精神療法・自律訓練・ツボ指圧などで、お金や健康上のリスクをかけないで、自分で安く安全に出来る治療法は試してみるべきですね。